11月、大分県佐伯市で、男子児童と母親が道に迷っていた高齢男性の保護に貢献し、警察から感謝状が贈られました。
佐伯警察署から感謝状を贈られたのは、言語聴覚士の軸丸繭子さん(37)と小学5年生の蓮人さん(10)です。
11月18日午後6時ごろ、2人は車で市内の交差点で信号待ちをしていた際、高齢男性(80代)が何度も窓ガラスを叩き、「海運橋はどこですか」と尋ねてきました。
分かりやすい場所にもかかわらず道を尋ねられたことや、会話の中で男性が住所を言えず、「今は何月ですか」という問いに「思い出せない」と答えるなど、受け答えがあいまいでした。また、歩いている目的についても、「友だちの所に行く」と言った後、「車を取りに行く」と話が変わるなど、混乱した様子が見られました。
さらに、車道の信号が青になっても男性が車から離れなかったことから、言語聴覚士として認知症の検査にも携わる軸丸さんは、男性は状況判断ができておらず、このままだでは交通事故につながる危険があると、とっさに判断。息子の蓮人さんに男性の付き添いを頼み、自身は車で交番に急ぎました。
その後、警察官が男性を保護し、無事に家族の元へ帰すことが出来ました。

(軸丸蓮人さん)「人を助けることができてうれしいです。困っている人がいたら、積極的に声をかけたいと思います」
(母親の繭子さん)「子どもが付き添っていなかったら、事故の可能性もあり、危険な状況でした。男性が無事に家に帰れて本当に安心しました」
佐伯警察署の園田英次署長は「親子の素晴らしい連係に感謝したい」と2人の行動を称えました。














