吉之助さんは幼少期、祖母のイトさんと一緒に住んでいました。音源では、西郷隆盛を「じいさん」イトさんを「おばあさん」と呼んでいます。
12人きょうだいの吉之助さん。幼少期に受けた教育の様子を語っています。
(話・西郷吉之助さん)
「一番上の兄貴はやかまし屋で、私はいつもけんかすると離れのおばあさん(イトさん)の寝てるところに逃げていくんですね。おばあさんがいるから兄貴も手が出せんもんだから」

「その時いつも叱られたのは『お前たちは小さい体のくせに、家ん中をバタバタ音を立てて走るが、そういうことをしちゃいかん。おじいさん(西郷さん)はね、相撲取りのような大きな体だったけれども、武士のたしなみとしてね、家ん中を歩く時音を立てなかった人だ。家ん中をね、バタバタ音立てて走っちゃいかん』と」
「音を立てないで歩いたそうです。じいさんはあの大きな体で。武士の作法でしょうね」














