迎えた大会当日

 迎えた大会当日。しかしここで想定外の事態が。

 (保田警部補)「この期におよんでこれ」
  (メンバー)「2(の役割)が一番きついんやけどな」

 発表された役割分担で安井さんが最も体力的な負担が大きい担当だったのです。1つ10kgの土のうを両手に持って走らなければいけません。

 (安井彩奈巡査)
 「大丈夫だとは思うんですけど、緊張は倍になりますね」

 (メンバーに話すチームリーダー 保田桂宏警部補)
 「一発勝負なので。やってきたことを出すだけなので気合い入れていきましょう」

 甲子園署の順番がやってきました。

 合図と共に競技開始。競技は3チーム同時に行われます。安井さん、土のうの運搬もしっかりとこなし、1位で前半を折り返しました。

 (保田警部補)「いいペース、いいペース」

 直前に決まった役割分担にも混乱はありません。

 同時に競技した3つの警察署の中では1位でゴールしました。しかし、なぜか応援するメンバーに笑顔はありません。

   (審査員)「タイムはこの通りです」
 (保田警部補)「だいぶん遅いですね…。やばいな」

 結果は3分54秒。前日より30秒以上も遅いタイムに言葉が出ません。