本番コースを再現して訓練

大会10日前、甲子園署の近くの高速道路の高架下に安井さんたちの姿がありました。ここで本番のコースを再現して、訓練の仕上げにかかります。

(メンバーに話すチームリーダー 保田桂宏警部補)
「最初どれぐらいでいけるかというのを、今からタイムを取りたいと思います」

想定している優勝ラインは3分台前半。今の実力を測るとともに、改善が必要な箇所を探ります。
【救助訓練の様子】
(安井巡査)「大丈夫ですか」
(保田警部補)「けい椎固定ね」
(安井巡査)「これ首の前です。こうです」

ゴールしましたが…そのタイムは?
(保田警部補)「なんぼ?」
(タイムを計っていた人)「時間が…4分54秒です」
優勝ラインには程遠い記録でした。

(保田警部補)「どこが一番時間かかると思う?」
(メンバー)「みんながみんな何をやったらいいかがわからなくて、わちゃわちゃして手が空いている人がいたので」

課題として浮かび上がったのが負傷者の救出。それぞれの役割分担がうまくできず時間を費やしてしまいました。本番では誰が何を担当するか直前まで知らされないルールです。どの担当になってもスムーズに連携できるように訓練を繰り返します。
(保田警部補)「訓練の時は人形やけど、生体のつもりで声をかけて」
(安井巡査)「はい」

(安井彩奈巡査)
「(先輩たちが)いろいろと『こうしたらどうですか』みたいな意見を出してくださるのですごいなと思います。要救助者の方が一番大事なので、そこをしっかりやらないとなという感じですね」

本番が翌日に迫った12月7日。訓練の成果を確かめる最後のタイムトライアル。甲子園署長も視察に訪れ、熱が入ります。
そしてタイムは3分21秒。優勝ラインとして想定する3分台前半を達成しました。
(安井彩奈巡査)
「だいぶスピードが上がってきて安定してきていると思います。緊張はすると思うんですけど、しっかり落ち着いてできるようにすれば大丈夫かなと思います」














