■飯星さんが旧統一教会に思うこと

ホランさん:
旧統一教会について目にする機会も増えたと思いますが、どのように感じますか?

飯星さん:
旧統一教会の不変さを感じますね。私は統一教会は宗教だとは思っていません。カルトだと思っています。信教の自由と言いながら辞める自由がないじゃないですか。自分の意思で何かを決定するという権利を奪い、人権を奪い、家庭を崩壊させ、出る自由もなく、心も時間も拘束する。私はそれは宗教とは思いません。

※日本では、カルト規制の法整備を求める声があがっているものの、現時点でカルトを定義するに至っていません。

<政府の動き>
旧統一教会などの被害者を救済するための法律が12月10日、参議院本会議で成立。
新法では、法人などが寄付を勧誘する際、「自由な意思を抑圧しない」ことや「生活の維持を困難にしない」ようにすることなどを「十分に」配慮する義務が盛り込まれ、配慮義務が守られなかった場合には、行政が勧告し、法人名を公表するとしている。
ただ、この過程で議論となったカルトやマインドコントロールについての定義付けは行われなかった。
政府は、宗教法人法に基づき、旧統一教会側に対し組織・運営に関する規定や、収支・財産に関する書類、帳簿について報告・提出を求めるなど調査中。

<旧統一教会の主張>
霊感商法や高額献金への批判に対し、教団側は「コンプライアンス宣言」を出した2009年以降、法令順守を徹底してきたと主張している。
また、「霊感商法」と指摘される訪問による販売活動は、信者が経営する会社においても、信者個人においても既に10年以上前から行われていないと強調している。

「TBSテレビ 報道の日2022」
番組プロデューサー・中島哲平