「可能性は高い」物価高対策でインフレ加速か

藤森祥平キャスター:
今回、政府が打ち出す補正予算案18.3兆円の中で、物価高対策が約9兆円です。

全体の約64%は新たに国債を発行するという形で賄う。これが結果、更なるインフレ・円安を生む可能性も指摘されています。

【補正予算案18.3兆円の内訳】
▼物価高対策:約8.9兆円
・電気、ガス代補助
・子ども2万円給付 など

▼危機管理投資、成長投資:約6.4兆円

▼防衛費関連経費:約1.1兆円

→全体の約64%は新たな国債発行

小説家 真山仁さん:
物価高対策のために補正予算を組んで、インフレや物価高が高くなって円安が進むのかというのは、矛盾していますよね。まだ決まったわけではないですが、そういう可能性は高いと思います。

なぜなら、財源を補正予算の国債で担うという、あまり聞いたことがない状況が起きているからです。

現実問題で、今、長期国債の金利がずっと上がっており、財務省の人たちは「月曜日が来るたびにドキドキしている」と話しています。

これは“マーケットの信任を得ている”というのと、逆のベクトルが働いているからです。その理由としては、未来への投資も確かに大事だし、物価対策でお金を入れることも大事なのですが、基本的に、まず財源確保をした基礎をきちんとやらないと、何の対策をしても足元が寒い状況になっている。その状況が、心配などを超えてきて危険なのではないかと。

だから、なぜ国会議員の方たちはそれを「大丈夫ですか?」と声を上げないのか、正直驚きです。

藤森キャスター:
数字だけではなくて、もう少し中身や見通しなど、詳しい説明が欲しいですね。

小説家 真山仁さん:
何でも「困れば国債」というのはやめようという方向に行ったはずなのですが、一般会計ではなく補正でやってしまえば、大盤振る舞いするけどお金は知らないとなるのは、さすがに社会人として駄目でしょうというレベルになってしまっています。残念以上に困ったもんですね。

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〈プロフィール〉
真山仁さん
小説家 2004年「ハゲタカ」でデビュー
近著に政治家のリーダーシップを描いた「アラート」