青森県むつ市脇野沢のタラ漁解禁を告げる、伝統の「場取り」が2日朝に行われ、この日を待ちわびた漁船が漁場へ向かいました。

タラ漁の場取りは、漁師たちが網を仕掛ける場所を取り合う江戸時代から続く伝統で、むつ市脇野沢の冬の風物詩となっています。

漁解禁日の1日は「しけ」の影響で、場取りが延期となりましたが、2日朝は穏やかな天気となり、九艘泊(くそうどまり)地区では、漁師たちが午前6時ごろから、場取りに向けて準備を進めていました。

漁師
「順調に網入れをして、12月に数多く網起こしができればいいなと思う。大台の1000トン、これを目標にしてがんばりたい」

午前6時40分ごろには、漁船が一斉にそれぞれの漁場へ向かいました。

今シーズンの脇野沢のタラ漁は、16隻が行います。

脇野沢村漁協によりますと、タラ漁の場取りは明日3日も行われる予定で、水揚げは12月中旬から本格的に始まる見込みです。