介護職の平均賃金 全産業平均より“約8万円”低

【介護職員数】
2022年:215.4万人
2023年:212.6万人
※厚生労働省より
高齢化が進む中、介護職員の数は2023年度、初めて減少に転じました。

チャット・ケアすずらん 板持眞一代表(74)
「(原因は)僕はもう端的に言えば、賃金の低さかなと思っている」
介護職の2024年の平均賃金は、月約30万円。これは、すべての産業の平均より約8万円低い金額です。
また、主な収入源である介護報酬は、国が原則、3年に1回改定するため、事業者が値上げすることもできず、昨今の物価高に対応できていません。事業者の経営も厳しさを増しています。
例えば、ガソリン代。車で山間部を1日70キロ移動する日もあり、経営の重荷となっています。

――なるべく安い日に入れる?
訪問介護ヘルパー 毛利知子さん(67)
「それは思いますね」
さらに、訪問介護の報酬は、サービスの回数などに応じて支払われるため、移動時間の長い山間部では利益を上げにくいのです。














