大きな課題を抱えての解禁日となりました。
冬の味覚・ホッキガイ漁が12月1日に始まりましたが、資源保護のため漁獲量を制限している青森県の三沢市漁協では「憂鬱」という声も上がりました。

次々と港へ戻ってくる船。
解禁日の1日は、三沢市漁協の船19隻が漁をして、冬の味覚「ホッキガイ」約3トンを水揚げしました。

近隣の漁協が、「しけ」で水揚げがなかったことなどから値段は上がり、初競りの平均価格が1kgあたり677円で、2024年より200円以上高く取り引きされました。

ただ、三沢市漁協では今シーズン、資源量の減少で漁獲量を制限することにしていて、いつもの年の半分程度の80トンを上限にする計画です。

三沢市漁協 熊野稔 組合長
「いつも解禁日はワクワクしながら、いよいよ今年も始まると迎えていたが、きょうは憂鬱というか…。漁業者が操業できない対策をどうしていくかというところからスタートした。次の世代に三沢のホッキガイは残していかなければならない。新たな決意を固めた一日でもある」

三沢市漁協のホッキガイ漁は、いつもの年は解禁してから翌年の3月末まで行われていましたが、今シーズンは1月いっぱいで終わる見通しです。