サッカー明治安田J3の福島ユナイテッドFCは、29日、ホームでリーグ最終戦を戦い、惜しくもプレーオフ進出を逃しましたが、4連勝で今シーズンを締めくくりました。

コールリーダー佐藤祥樹さん「俺らがやっているのはフットボールなんで、バスケみたいにスリーポイントシュートはないし、野球みたいに満塁ホームランはないし、どう頑張っても1点ずつしか入んない」

昇格プレーオフ進出のためには、大量得点で勝利するしかない福島ユナイテッド。試合前には、サポーターも円陣を組み、一縷の望みをかけます。

コールリーダー佐藤祥樹さん「きょうサポーターも一緒に戦うという気持ちと姿勢を全部出し切って、ホームにしか来られない仲間もいるので、全員の気持ちをぶつけて絶対勝ちたいと思います」

井上和樹アナウンサー「プレーオフ進出が厳しい状況というのは間違いありません。しかし、スタジアムには大勢のサポーターが集まりました。この声援を受けて選手たちはどんなプレーを見せてくれるでしょうか」

10位のユナイテッドの最終戦の相手は、4位の宮崎。点を取って勝つしかないユナイテッド。前半13分、森の今シーズン10ゴール目で先制。前半を1点リードで折り返します。

しかし、後半開始早々、一瞬の守備の隙を突かれ、同点に追いつかれます。厳しい状況の中、後半30分でした。樋口のミドルシュートが決まり、再びユナイテッドが勝ち越します。

終盤、宮崎の猛攻を受けますが…。

井上アナ「ここで試合終了のホイッスル!ユナイテッド、プレーオフ進出は果たせませんでしたが、最後は意地の4連勝!選手たちは意地を見せました」

福島ユナイテッドFC・森晃太選手「ここでチームが終わるのがもったいないくらい良い戦いができて、良いチームになってきたので、そこは悔しい気持ちでいっぱい」

福島ユナイテッド・樋口寛規選手「もっともっと取っていれば、あと1点入っていれば、もう1試合勝っていたら、そういう勝ち点差の順位だし、そういった意味では全然満足はしてない」

来シーズンも続投する寺田周平監督。試合の後のセレモニーで、悔しさをにじませつつ来シーズンへの抱負を語りました。

福島ユナイテッド・寺田周平監督「26ー27シーズン必ずやJ2昇格という目標を達成するために、必死になって頑張っていきたい」

全38試合が終了し、ユナイテッドの順位は10位。昨シーズンの5位から順位を落としました。

今シーズン見えた課題を、続投が決まった寺田監督がどう修正していくのか。その手腕が問われます。