俳優志望から“自分で書く”選択へ
――普段、劇作家として活動されていますが、目指したきっかけを教えてください。
最初のきっかけは、小学5年生のときに観た鴻上尚史さん脚本・演出の舞台でした。「自分も舞台をやってみたい」と思ったのですが、当時は脚本家や演出家という職業が存在することを理解していなかったので、舞台をやるなら俳優だと思い、高校卒業後に俳優を目指し始めました。ただ、俳優として舞台に立つには常にオーディションを勝ち抜く必要があって、受かったとしても次に呼ばれるかどうかはわからない。ずっと誰かに選ばれ続けなければいけないということに難しさを感じていました。
その頃ちょうど、ドラマ『ゴシップガール』にハマっていて、登場人物たちがよくパーティを開くんですね。それがうらやましくて、自分も誕生日パーティをしてみようかと思ったんです。でも「人に集まってもらったあと、何をすればいいんだろう?」と考えたとき、一番やりたいと思ったのが演劇でした。結果、パーティではなく舞台をやろうと決め、劇団を立ち上げたのが始まりです。














