ドローンの実用化が進んでいてさまざまなものを届けるようになってきていますが、
今回は薬局と診療所を結びました。
上田市の武石地区で行われたのは災害時を想定したドローンの実証実験。
上空およそ95mを飛行して診療所と薬局を往復。
地区の課題解決にむけて市が取り組む「上田市武石スマートシティ実証プロジェクト事業」に参画する佐久市の相馬商事が市と連携して実施しました。
実験では地域内の診療所と薬局の片道およそ3キロをドローンが飛行。

災害で道路が寸断した場合を想定して、薬局で薬を受け取りドローンで診療所へ戻る行程です。
ドローンに取り付けられた運搬用の箱で薬を運びます。
診療所を出発したドローン。
地上から95メートルほどを飛行して薬局を目指します。

およそ8分ほどで、薬局に到着。
薬を箱の中に入れて、再び診療所へと向かいます。
操縦はリモートで離着陸を行いますが、3D地図データをもとに作成した航路を自動で飛行。
飛行禁止エリアを避けながら飛ぶことができます。
ドローンは無事診療所に到着し、薬を届けました。

(相馬商事総括マネージャー・荒井佑輔さん)「害獣のいる地域の生態調査や、農地の状況を確認する所をドローンで行えないかとか相談をいただいていますのでそのあたりでも活用が広がれば」
市では今後も実証実験を行い、災害時などに活用できるよう導入を進めたいとしています。