“台湾有事”国会答弁の理由について「理由になってない」と野次も

にこやかな笑顔で席についた総理ですが、立憲民主党の野田代表がまず質問したのは、“台湾有事”は“存立危機事態になり得る”とした高市総理の国会答弁についてです。
立憲民主党 野田佳彦代表
「日本だけ具体的に姿勢を明らかにしていくことは、国益を損なうことだと私は思う。独断専行だったのではないか。そのことによって、このように日中関係が悪化してしまったことについて、総理はどのような責任を感じているのか」
高市総理
「対話を通じて、より包括的な良い関係を作っていく。そして国益を最大化する。これが私の責任だと感じております」

民主党 野田代表
「持論をうっかり発言するということは、軽率なことになると思う。明らかに、総理の独断で出てきた。なぜこうした発言をしたのか。その真意について聞きたい」
高市総理
「私も具体的なことに言及したいとは思わなかったが、こと予算委員会であることから、政府のこれまでの答弁をただもう一度、もう一度と繰り返すだけでは、場合によっては予算委員会を止められてしまう可能性もあるということで…」

野次
「ん?」
「理由になってないよ」
「それでも言っちゃダメだろ」
「総理だぞ」
高市総理
「国会議員の皆様は全国民の代表である。具体的な事例を挙げて聞かれましたので、その範囲で誠実にお答えをしたつもり」
「サンフランシスコ平和条約で我が国は台湾に関する全ての権利権限を放棄している。台湾の法的地位や認定をする立場にはない」

日中をめぐる質問が終わると、高市総理は天井を見上げました。














