お薬手帳はもう不要?“窓口トラブル”で保険適用はどうなる?

高柳キャスター:
ここからは、マイナ保険証に関する疑問を長谷川記者に解説してもらいます。

まずは「お薬手帳」について、マイナ保険証で病気の薬の履歴などは確認できるので、お薬手帳はもういらないと考えていいのでしょうか?

TBS社会部 厚生労働省担当 長谷川美波 記者:
お薬手帳は、まだ持っていた方がいいかもしれません。

厚労省によると、薬の履歴は反映されますが、多くの医療機関では反映されるまでに約1か月かかるといいます。そのため、直近の情報を持ち歩きたいという人は、お薬手帳があった方が便利だと思います。

高柳キャスター:
病院の窓口でマイナ保険証をカードリーダーにかざしたことがある方も多いと思います。ただ、読み取れないというケースもたまにあるということなんです。

そういった場合は、医療費控除・保険適用にはならないですか?

長谷川記者:
カードリーダーによるトラブルはゼロにはなっていないそうですが、ほとんどの場合が、再起動することで解決しているということです。

ただ、窓口で読み取れない場合でも、追加で確認をしたり書類を書くことによって保険適用されるように厚労省は周知をしているそうです。

そして、トラブルがあったときに、あると便利なのが「資格情報通知書」です。資格情報通知書は、自分が加入している保険の組合や協会からマイナ保険証を持っている人全員に既に届いているものです。マイナンバーカードには保険の情報が書いていないので、それを紙で示すためのものです。

例えば、病院でカードリーダーにトラブルがあって読み取れない場合などに、資格情報通知書を切り取ってマイナンバーカードと一緒に示すことで、自分の保険の資格を示すことができるというものです。

2026年3月末までは、資格情報通知書のみを持っていったとしても保険診療を受けることができますが、2026年3月以降は、資格情報通知書のみでは受診することができません。

井上貴博キャスター:
マイナ保険証を持っている人は、資格情報通知書が自動的に自宅に届くのでしょうか?

長谷川記者:
既に届いているものになります。

例えば、マイナ保険証が読み取れない場合に、資格情報通知書を示すことが必要ですが、資格情報通知書はマイナポータルからダウンロードして窓口で見せることもできます。