鹿児島市には、西原商会アリーナにある「旧鹿児島刑務所正門」やカクイックス交流センターの「旧鹿児島県庁舎本館」など、文化財に指定・登録された建物が29件あります。

鹿児島の歴史や文化を研究している東川隆太郎さんは「建物はその地域が歩んだ時代や文化を伝えてくれる」と話します。

(かごしま探検の会・東川隆太郎さん)「鹿児島は加工がしやすい溶結凝灰岩が至る所で産出していた。、建物に溶結凝灰岩を多用しているので、鹿児島は石の文化が発展したところ」

一方で、失われつつある建物も…。

昭和6年に建てられた県教育会館です。管理していた維持財団は当初、建物の保存活用を模索していましたが、建物の購入希望者が見つからず、今年9月から取り壊しが進められています。

(かごしま探検の会・東川隆太郎さん)「建物を建てたときは、その空間やそのスペースで役割が十分だったが、それが時代と共にちょっと手狭になったりとか。時代に合わせた形でどう、ちゃんとその時代の人たちが向き合っていくかというのがすごく大事になってくる」