4区で日本郵政に抜かれるも逆転で逃げ切る
4区(3.6km)、JP日本郵政のK.カロライン(21)は3位でタスキをもらうと、すぐに2位の資生堂を抜き、1.3㎞でエディオンも捉えて、去年の女王が初めてトップに立った。そこからスピードは落ちずに10分38秒と区間新記録をマーク。JP日本郵政は2区間連続区間新と驚異の追い上げでトップに浮上。
5区(10.0km)はトップのJP日本郵政は去年フィニッシュテープを切った太田琴菜(30)を起用。中盤の5㎞では40秒差とほとんど差は変わらず、安定した走りを見せた。残り2㎞付近でやや疲れが見えてスピードが落ちると、2位のエディオン・細田あい(29)が詰め寄り、残り600mで6秒差。そして、残り400mでエディオンの細田が区間賞の走りで逆転し、トップでタスキリレー。JP日本郵政は6秒差の2位でアンカーにつないだ。
アンカーの6区(6.795km)、逃げるエディオンに、追うJP日本郵政。エディオンは平岡美帆(25)、JP日本郵政はルーキーの小暮真緒(23)。ゴール地点では両チームの選手が集まってレースを観戦。エディオンは早くも涙をためる選手が。JP日本郵政は鈴木亜由子が「大丈夫、大丈夫」と中心になって声をかけていた。
残り1㎞でトップはエディオン、そして14秒差でJP日本郵政、最後まで激戦となったクイーンズ、先頭でエディオンがスタジアムに入ってくると、後ろから追い上げてくる小暮を振り切り、優勝のフィニッシュテープを切った。JP日本郵政はわずか7秒差で2位、連覇を逃した。4位には三井住友海上が入り、6年ぶりにシード権を獲得、最後のシード権にはしまむらが入った。
初優勝のエディオンは優勝インタビューで沢柳厚志監督は“初優勝おめでとうございます”と言われて「おめでとう…あっ、ありがとうございます」と緊張気味に答えた。1区の水本は「最初から引っ張ろうと、気持ちを切らさずに次(2区)の塚本に渡そうと思った」と話すと、2区のルーキー塚本は「感激がやばい、この台に乗れているのがすごく、すごくうれしい」と涙ながらに話した。
アンカーを託された平岡は「怖くて、怖くて、怖くてしかたない6.795kmだった」と話し、ゴールの瞬間は「今までの人生で一番幸せ」と笑顔を見せた。
【クイーンズ駅伝 上位10チーム】
優勝:エディオン 2時間13分50秒
2位:JP日本郵政グループ 2時間13分57秒
3位:積水化学 2時間14分51秒
4位:三井住友海上 2時間15分47秒
5位:資生堂 2時間16分08秒
6位:ユニクロ 2時間16分22秒
7位:天満屋 2時間16分29秒
8位:しまむら 2時間16分41秒
******シード権獲得
9位:ダイハツ 2時間17分02秒
10位:岩谷産業 2時間17分21秒

















