ホテルなどの宿泊者に課す「宿泊税」、鹿児島市が導入を検討しています。
市の検討委員会は、1人1泊につき200円という大筋では合意したものの、委員から意見が出て、報告書はまとまりませんでした。

鹿児島市は、持続可能な観光振興のため、市内のホテルなどの宿泊者に課す「宿泊税」の導入に向けて、学識経験者や宿泊事業者などで構成された検討委員会を設けて議論してきました。

宿泊税は自治体が独自に導入できるもので、東京や大阪、福岡の3都府県と12の市町村で導入され、九州では福岡市と北九州市、それに長崎市が導入しています。

21日の検討委員会では、宿泊税を1人1泊につき200円とし、修学旅行生とその引率者は免除する案で大筋で合意しました。

しかし、宿泊税の使い道を明確化すべきとの意見が出て、報告書をまとめるまでは至りませんでした。

(検討委員会 石塚孔信委員長)「観光面に使われていくということが確認できるような形をとってもらいたい」

検討委員会では今後、報告書を修正し、市に提出することにしています。鹿児島市では年度内に制度案を取りまとめたい考えです。