最大の悩みは日用品不足と金銭面

(空飛ぶ検索医療団・山下勝さん)「我々はいつまでもいられないので、行政側の職員にどう引き継ぐのか、それを考えながら活動しないといけないと思っています」

(火災で自宅を失った橋本れい子さん・76歳)「パチパチと音がして玄関を開けたら、火の粉がバーっと飛んで来た、上を見たら真っ赤」

橋本さんは着の身着のまま家から逃げ出し、今は夫と、ペットの猫「きいちゃん」とともに避難生活を送っています。

(橋本さん)「きいちゃんも家から出したので、それで十分です。夫は84歳でがっかりしていますが、友人たちがいっぱい来て励ましてくれています」

一方、宮田光彦さん(83)は、4日間自宅に戻れていません。

(宮田さん)「情報が錯綜していて、あっちの人は帰れると言うし、こっちの人は帰れないと言うし、正確な情報がわからない」

宮田さんの最大の悩みは日用品の不足と金銭面です。

(宮田さん)「ひげそりなど日常で使うものが手に入っていません。預金通帳は持って逃げたが、日常使う小銭入れを家に置いたままです」

火災発生から4日目を迎えた現在も、周辺のおよそ220戸が停電。また、一部地区で断水も発生しています。いまだ完全な鎮火には至っておらず、一日も早い事態の収束が望まれます。