「1度会ってくれたら自殺を思いとどまるかもしれない」ネット、SNSを介して繰り返される事件
智紗都さんの事件から数年後、ある女子高校生がネットの中で「自殺をしたい」という書き込みを見つけた。
その女の子は「命を捨てるようなことしたらダメですよ」「大事にしましょう」と一生懸命説き伏せた。
少しやり取りをした後、その自殺をしたいという男性から連絡が来た。
米村州弘さん
「『1度会ってくれたら自殺思いとどまるかもしれないので会ってくれませんか』と。女の子は自分が会うことで命が助かるならということで会うという選択をしてしまいます」
彼女は会ったその日に暴行され、絞殺され、山に捨てられた。
見つかるのは1か月以上経ってから。
見つかった時には骨に髪の毛がパラッと残るような姿だった。
その父親は、娘が高校生になってある程度経ったので、(スマートフォンを持たせても)もう大丈夫だろうと思っていた。
米村州弘さん
「そんな思いで事件に遭う。たった3か月前に買ってあげたスマホが原因なんですね」
今も同じようなスマホを介した、SNSを介した凶悪事件が起きている。
米村州弘さんの講演の内容は、6回の連載で掲載しています。
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