「最初に思い浮かぶのは変わり果てた智紗都」
22年経った。
まだたった22年しか経っていない。
米村さんは22年前の9月26日、27日、10月10日、11日、12日を、よく覚えている。
はっきりと脳裏に残っている。
米村州弘さん
「私は数百枚、千枚近い写真を家中に貼っています。私が通るところには全て貼ってあります。だけどどんなに写真を貼り続けても、スマホの待ち受けを智紗都に家族にしてても、やはりこう、ここで話すと最初に思い浮かぶのは富田林署で見た変わり果てた智紗都なんですね」
米村州弘さん
「本当に、あの、これはね、私だけではなくて、あの、交通事故や病気で子供さんを亡くされたご両親も同じことです。何か自分の非を見つけて、何か自分が悪いことしたんだというような思いにかられて自分を責められます」
皆さん分かっている。
頭の中では理解している。
交通事故を起こしたやつが悪い。
自分の娘をひいたやつが悪い。
そういう人たちも結局は自分が殺したと思うようになってしまう。














