さまざまな業界で人手不足が叫ばれていますが、福祉や介護業界も担い手の確保が喫緊の課題となっています。
若者を中心とした人材確保に向けた動きを取材しました。
スタッフの平均年齢54歳のグループホームで活躍するインド人スタッフ
宮崎市のグループホーム「にじの樹」。
入所者18人に対して、早番から夜勤まで時間帯別に19人のスタッフが介護にあたっています。

(グループホームにじの樹 首藤樹美さん)
「新しい職員さんがなかなか入ってこないというところで、特に若い人がなかなか厳しいものがあるなと思っている」

このグループホームのスタッフの平均年齢は54歳。高齢化が進んでいて、夜勤や重労働が伴う勤務が体力的に厳しい状況だと話します。
そこで、この施設が2021年から採用しているのが、外国人人材です。
(インド人スタッフ)
「ちょっと(血圧が)低いです、83くらい」
「できるだけ前見て、前見て」


グループホームと関連施設を合わせて、現在、インド出身のスタッフ4人が活躍しています。
(ラヴィーンドラン・二ミタさん)
「みんな(入所者)と一緒に話すこととかみんなの介助をすることとか、仕事全部、全部面白い、楽しい」

県内の高齢化率は過去最高の34パーセントとなり、暮らしには欠かせない福祉の仕事。
やりがいがある一方で、努力や成果に応じた報酬が得られない現状もあります。
(グループホームにじの樹 首藤樹美さん)
「利用者の長い人生の大事な終盤の時期をお預かりする仕事として、見合ったお給料ではないと感じている。新しい人たちが来ないのも、そこに大きな問題があるんじゃないかと思っている」















