23日に開催されるクイーンズ駅伝(第45回全日本実業団対抗女子駅伝)の前日会見が22日に行われ、雪辱を誓う23年の覇者、積水科学から東京世界陸上の5000m代表、山本有真(25)や同世界陸上の女子マラソンで7位入賞を果たした小林香菜(24、大塚製薬)、齋藤みう(23、パナソニック)、谷本七星(23、JP日本郵政グループ)の4選手が登壇した。

会見前には区間エントリーが発表され、昨年4年ぶり4回目の優勝を果たし、今年は連覇を狙うJP日本郵政グループの谷本と、前回連覇を逃し涙をのんだ山本は1区にエントリー。名城大学の先輩後輩対決の実現となった。山本は「去年準優勝という形ですごい悔しい思いをして、次はチームで一つ一つになろうっていう気持ちで、去年にはなかった団結力というか、チームワークみたいなのがすごい生まれてきていて、去年とはまた違ったチームワークの生まれた強いチームになったなっていう印象です」と女王返り咲きを狙う。

前回は2区を走り、区間新を記録する快走を見せた山本。今年は1区を務める。「積水化学チームとしては“王座奪還”っていうところを目指しているんですけど、あまり優勝ってこだわりすぎずに、今自分が出せる力をそれぞれしっかり出し切った結果が優勝だったら」と意気込みを語った。

小林、齋藤はエース区間とされる最長3区で激突する。小林は「自分にとっては10キロっていうのはやはり短い距離になるので、エースの選手が集うこの区間で、スピードが求められるなというふうに自分は思います」と決意を滲ませる。

「個人としてはやはり今年このレースが年内ラストになるので、たくさん経験のあった1年を良い形で締めくくれるように、そんな走りがしたいなというふうに思っていますし、チームとして諦めずに皆さんをワクワクさせられるような走りを目指して頑張りたいと思ってます」と言葉に力を込めた。

クイーンズ駅伝は宮城県松島町文化観光交流館前をスタートし、仙台市弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)にフィニッシュする6区間42.195kmで行われる。

※写真:左から小林選手、山本選手、谷本選手、齋藤選手

【コース】
松島町文化観光交流館前〜弘進ゴムアスリートパーク仙台(宮城コース)42.195km
1区(7.0km)松島町文化観光交流館前~塩竈市地域活動支援センター前
2区(4.2km)塩竈市地域活動支援センター前~NTT東日本塩釜ビル前
3区(10.6km)NTT東日本塩釜ビル前~富士化学工業前
4区(3.6km)富士化学工業前~聖和学園高等学校前
5区(10.0km)聖和学園高等学校前~仙台第二高等学校前
6区(6.795km)仙台第二高等学校前~弘進ゴム アスリートパーク仙台