「グッズ作れば売れる」ラーメンも登場
グッズも盛況で、『上野動物園』では一番人気のぬいぐるみをはじめ、マグカップにヘアクリップ、Tシャツ、ネクタイなど20種類以上。
ハシビロコウの顔がドドンとかたどられたマットもあります。
※タテ(最大)約60×ヨコ(最大)約46cm

『上野動物園』金子さん:
「パンダという不動の1位がいるけれども、ハシビロコウは“トップ3に入る”」
兵庫の『神戸どうぶつ王国』(神戸市)でも、グッズ売上の6割以上がハシビロコウで、飼育員が細かく監修し、鼻の位置や足の長さまでこだわりぬいているとのこと。

特にグッズに力を入れているのは、『掛川花鳥園』です。
ハシビロコウ飼育担当・副島慎介さん:
「売店にあるのは一部で、うちで扱ったことがある商品だと“100種類以上”。ものすごく売れる」
ぬいぐるみだけでも6種類以上という充実ぶりで、特に人気なのは、ふたばが袋に大きくプリントされた「掛川花鳥園オリジナルラーメン ツンデレプリンセスふたば」(330円)。

副島さん:
「当園のハシビロコウが、担当スタッフ以外には“塩対応”ということで“塩味”」
ちなみに何の出汁か聞いてみると…「海鮮出汁を使っている」とのことでした。

動物園での繁殖成功「世界で2か所のみ」
大人気のハシビロコウですが、実は“国内に14羽”しかいない珍しい鳥。
それゆえに、動物園にとっては難しいことも…。

オスとメス1羽ずつを飼育している『高知県立のいち動物公園』(香南市)の木村さんに飼育の苦労を聞きました。
ハシビロコウ飼育係・木村夏子さん:
「比較的情勢が安定していない地域に生息していて、個体数もすごく少ない。野生での調査が進んでいないので、どういう繁殖サイクルをとっているかなどまだ解明できていない」


個体数は5000~8000羽といわれ、絶滅危惧種のハシビロコウ。
生態の調査が進んでいないため、国内での繁殖成功はゼロ。世界の動物園でも2カ所だけです。
そのため木村さんは、あえて“そっけない態度”をとっているといいます。

ハシビロコウ飼育係・木村夏子さん:
「私たちがハシビロコウの繁殖対象になってはいけないので、掃除マシーン、餌やりマシーンでありたいと思っている。最善を尽くしているので、どうか温かい目で見守ってほしい」
(THE TIME,2025年11月19日放送より)














