中国系犯罪組織が流入、恐怖・暴力で支配か
カンボジアは内戦の混乱期を経て、いま経済成長の道を歩んでいます。その発展を支えているのが中国資本です。

南東部の都市、バべットにはいたるところに中国語の看板があり、まるで“中国の街”のような雰囲気です。
しかし、その陰では...

記者
「経済特区になっている場所ではカジノホテルがいくつも建設されていて、国際犯罪組織による特殊詐欺の拠点になっているとみられています」
コロナ禍で中国企業の活動が停滞すると、多数の中国系犯罪組織がカンボジア各地に流入。振り込め詐欺や投資詐欺などの手口で莫大な犯罪収益をあげているということです。

実動部隊となるのは、SNSなどで世界各国から集められた外国人です。監禁され、ノルマを達成できなければ暴力を受けるのが日常だといいます。
11月上旬、JNNのカメラはカンボジア当局が詐欺拠点を摘発する瞬間を捉えました。中には、捜索中に拠点から逃走する人の姿も。

記者
「詐欺拠点から拘束された外国人らを乗せたバスが出てきました」
この日、拠点2か所が摘発され、拘束された外国人は合わせて600人以上。この中には日本人の男女13人も含まれていました。
日本人が狙われる理由は?
なぜ日本人がカンボジアの詐欺組織に?あるブローカーは、その理由をこう語ります。

詐欺組織のブローカー
「日本にはお金を持っている高齢者も多く、詐欺に引っかかりやすい。だから日本人の需要が一番高い」
私たちは日本人がいるという東部プレイベン州の詐欺拠点に向かいました。














