特殊詐欺“狙われる”日本人

小川彩佳キャスター:
この特殊詐欺を巡って日本は今年の上半期、過去最悪の被害額となっています。日本が積極的に狙われている状況が改めて浮かび上がってきます。

クイズプレーヤー 伊沢拓司さん:
カンボジアの状況が変わっても別の国から狙われてしまうこともあると思うので、日本国内で、ある程度守る体制を固めなくてはいけないと思います。ですが、デジタルの過渡期にあるという状況がこれを生んでいるというのは、動かし難い要素だと思うんです。

若者が、SNSではお金を持ってる人が見えるのに自分にはお金がない状況にあったり、高齢者が、複雑な手続きに困って引っかかってしまったりと、誰しも心が弱ってるときは詐欺に引っかかりやすい状態になっています。

となると、日本がつくっていくべきは対症療法的な手段を教えることよりも、むしろ社会全体の横の繋がりや縦の繋がりがセーフティネットとして機能し、詐欺寸前のところで人を助けたり、お金がない人が格差の中でこぼれ落ちないようにするなど、社会の網の目づくりの方が重要になるのかなという感覚はあります。

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<プロフィール>
伊沢拓司
株式会社QuizKnock CEO
クイズプレーヤーとして活躍中