外国人観光客が増加する中、食や文化の体験を楽しむ「コト消費」が注目されています。この「コト消費」を盛り上げようと、県は20日、鹿児島の工芸品に触れることができるイベントを初めて開催しました。

繊細なデザインの薩摩切子に。美しい木目とツヤの屋久杉。

鹿児島市で開かれた「かごしま工芸品フェア」です。会場には、県内12の伝統的工芸品が並び、20日に鹿児島港に寄港したクルーズ船客が、実際に触れて魅力を感じていました。

インバウンド客を対象に、県が体験イベントを開催したのは初めてです。
(記者)「こちらでは販売だけではなく、実際に触れて体験できるコーナーもあります」

オーストラリア出身のアリエルさん。川辺仏壇の技法を使った「螺鈿」と呼ばれる貝殻のアクセサリー作りに挑戦しました。
(アリエルさん)「(日本の伝統的工芸品)はとても美しい。職人の技と繊細さが素晴らしい」
職人の手ほどきを受けながら、繊細な作業と格闘すること30分。

(アリエルさん)「とっておきの宝物」

アリエルさんにとって、思い出に残る体験となったようです。
去年、県内で宿泊した外国人観光客はおよそ62万人で、前の年より25万人以上増加しています。県は来年2月にも、こうした体験型のイベントを計画しています。














