去年12月、JR鹿児島本線・川内駅のホーム近くで起きた貨物列車の脱線事故についてです。

国の運輸安全委員会はきょう20日、「事故の原因分析に時間を要し、1年以内に調査を終えることは困難だ」という見通しを示しました。

運輸安全委員会によりますと、去年12月12日、JRの貨物列車が川内駅を出発し、時速およそ15キロで走行していたところ、運転士が通常と異なる揺れを感じたため、非常ブレーキを使用して停止させました。

その後、列車を確認したところ、1両目から3両目までが脱線したということです。事故によるけが人はいませんでした。

脱線事故から来月12日で1年となりますが、調査を進めていた運輸安全委員会はきょう20日、「事実の確認や原因の分析に時間を要するため、1年以内に調査を終えることが困難」との見解を発表しました。

運輸安全委員会では引き続き、列車が脱線した経緯など事故の原因を調べ、再発防止策を検討することにしています。