被害拡大を招いた“二つの要因”

今回の火災は、2016年に新潟県糸魚川市で起きた大規模火災を超えています。被害は、なぜこれほどまでに拡大したのでしょうか。

住民は「火の広がり方が早かった」と話します。

住民
「向かいの家10m近所が燃えていて、それがどんどん近づいていたのと、周辺の横の隣とかが火事になりかけていたので、だめだろうなと」

火災が起きた一帯は、木造の民家が密集する地域でした。家々はあっという間に炎に飲み込まれ、火は次々と燃え広がっていきます。

住民
「だいたい築40~50年の古い家で、木造の造りが多い。しかも通る道が車が一台やっと通れる幅の道路で、家と家の間が狭い」

これは火災が起きる前の佐賀関の様子。路地が狭く、入り組んでいることが分かります。そのため家の近くまで消防車が入れないなど、消火活動が難航したとみられます。

大分大学 客員教授 板井幸則 氏
「もし明るい時間だったら、空からの空中散布というような形でできて、迅速な消火に繋がっていくと思うが、夜間っていうのは当然出動できません。そういったものも影響した」

さらに、海に面したこの地域特有の「風」が大きく影響した可能性があります。

当時、大分市内には強風注意報が出されていました。

水産業 経営者
「北西の風がその日、一日朝から大しけで、北西ですごい風だったので」

住民の言う「北西の風」の正体は、この時期、北から吹く風は関門海峡から国東半島を沿うように進み、豊後水道へと抜けていきます。

そして、火災が起きた地域はこの半島のくびれ部分。東西を山と山に挟まれていることから、強い風が吹き抜ける地形となっているのです。

この強い風にあおられ、火の粉が遠くまで運ばれたとみられます。

現在、火が出ている場所は減っているものの、鎮火のめどはまだ立っていません。