デジタルは「わかりにくい」「使いにくい」住民の本音
高齢者は、村が進めるデジタル化のターゲット層だったはずでした。しかし、村のアンケートでは7割が「わかりにくい」「使いにくい」と回答。

週に1度、役場や病院を無料でまわる「自動運転車両」も…
更別村企画政策課 今野雅裕参事
「センサーで動かしているから、降雪があった場合に車両が停まる」
冬は走ることができず、利用した村民は30人ほどにとどまっています。
しかも、取材したこの日は、自動運転システムを使える人がいないということで、人がハンドルをにぎり運転していました。
来年度、国の交付金がなくなれば「実証実験」は終了。それ以降、この車両が運行するかどうかは決まっていません。
およそ10年にわたり役場職員としてデジタル施策を手がけてきた今野雅裕さん。そこまで「デジタル」にこだわるのはなぜなのか。

更別村企画政策課 今野雅裕参事
「デジタル化は急速に進んでいく、そこに遅れをとると大きな弊害になる。格差の是正が大きな課題になっている。「デジタルは苦手」という人も多くいる。なのでそういった人たちにデジタルを使ってもらう、関心を持ってもらうというのは、本当に難しい」
村民が求めるニーズと、行政の施策の「ずれ」。
それが村民の「無関心」につながっている状況が浮き彫りになってきました。















