環境への悪影響を懸念 自治体に条例制定を請願
ポイント(3)環境への影響
そして、(3)つめのポイントは、環境への影響について。松本さんたちは、この場所は広島の水源地にあたるとして、太陽光パネルが破損したり不法投棄されたりして、有害物質が流れ出ることなどを懸念しています。
吉和の森ゴルフ倶楽部労働組合 松本真執行委員長
「やはりここがですね、メガソーラーになるということは、広島の水源地でもありますし、廿日市の自然を壊すという意味でも、やはり吉和の中だけの小さな町でこれを広げるっていうよりも、広く訴えかけたかった」
メガソーラー建設計画の中止・見直しを呼びかける署名は、オンラインではこれまでに3万6千人分余りが集まっています。
吉和の森ゴルフ倶楽部労働組合 松本真執行委員長
「廿日市市の水源と自然が、今まさに失われようとしています。その原因が大規模なメガソーラー建設です」
9月には、松本さんたち労働組合と、会員らで作る「吉和の森ゴルフ倶楽部を守る会」、そして「吉和の環境を守る会」の3者が共同で、メガソーラーの設置を規制する条例制定を求めて市議会に請願書を提出しました。
吉和の森ゴルフ倶楽部労働組合松本真執行委員長
「やはり行政が、その危険性だとか土地の重要性を正確に知って、強い権限でノーと言える、そういったことをしていただきたい、強い規制条例を作っていただきたいという思いです」
請願自体は採択されず、「継続審議」となりましたが、全国的なメガソーラーに対する関心の高まりもあり、廿日市市は条例制定に前向きな姿勢を見せています。
廿日市市 村上雅信副市長
「廿日市自体はゼロカーボンシティーを宣言してまして、ただそういった中でも無秩序に設置するのは良く無い。本市の実情に合った形、即した形での条例を今後検討したい」

請願を受け、市議たちも動き出しました。すでに条例を制定した自治体を訪れたり、太陽光発電について専門家から聞き取ったり。今月7日には、ゴルフ場の視察も実施しました。
廿日市市議会 文教厚生常任委員会 吉屋智晴市議
「小瀬川水系と太田川水系のちょうど境目にあるというのは、地形をみないとわからないということもありますし、(視察に来たことで議論が)共通の認識でできるなっていうのが非常に一つ大きな収穫だった」














