都市部の医療機関も赤字に
中には地方だけでなく、福岡市民病院など都市部の医療機関も含まれていました。

RKB 馬場遼之介記者
「都市部の医療を担うこちらの病院でも、おととしから赤字が続いています」

長年、「救急医療の最後の砦」として重症患者を受け入れてきた北九州市の市立八幡病院。

小児医療にも力を入れ、多い時では年間におよそ4万人の子どもたちを時間外に診察してきました。
しかし、2023年度からは赤字に。昨年度の赤字はおよそ16億円にのぼりました。

北九州市立八幡病院・岡本好司院長
「単価が安い小児科をたくさん見なきゃいけない、単価が低いということは当然ながら利益はでません。けれども、子供さんの診療っていうのは看護師さん、医師、それからそれに付随する検査の先生達、それから事務の方、夜中じゅう24時間払わなきゃいけないですね。人件費だけでも相当な支出になるということです」
限界を迎えている病院経営

地域医療の拠点として採算が合わなくても必死に維持してきた救急医療と小児医療。
しかし、急激な物価高などの影響で病院の経営は限界を迎えているといいます。
北九州市立八幡病院・岡本好司院長
「昨年のトリプル改定といって、診療報酬の改定があって、あの改定が物価高とかに追いついてないんですね。全く追いついていない。その追いついていない部分がおそらく全国の病院に負担がのしかかってきてる」














