万博の「未販売チケット」をめぐり、博覧会協会を提訴です。

 (ユニオン・渉外部 中山一弘課長)「(チケットが)売れる状態だったのに売れなくなったというのは、われわれの責任ではなく、博覧会協会側が対策を講じなかったところに(責任が)ある」

 訴えを起こしたのは、大阪・関西万博の入場チケットの販売業務を博覧会協会から引き受けた京都市のタクシー会社「ユニオン」です。

 訴状によりますと「ユニオン」は協会と入場チケットの販売業務契約を結び、1枚あたり6000円で100枚買い取り、今年9月ごろまでに90枚を販売したということです。しかし、協会が閉幕までの来場予約枠がほぼ埋まったとして9月末で公式サイトでのチケット販売を終了したため、「ユニオン」もチケットを販売することができなくなったといいます。

 「ユニオン」は協会に対し「販売できなくなったのは万博協会に責任がある」などとして未販売のチケット10枚分、計7万5000円の返金を求め提訴しました。

 (ユニオン・渉外部 中山一弘課長)「万博も『黒字になった』と喜んでいるが、その中には、泣く泣く行けなくなったチケット代、販売できなくなったチケット代も含まれている。黒字から返金していただいても良いのではないかと思います」

 博覧会協会は「係争中のためコメントを差し控える」としています。