候補地が白紙に戻って以降、長く議論が停滞していたサッカースタジアム整備で、塩田知事と鹿児島市の下鶴市長はさきほど、新たな候補地として2か所を有力な場所だとして選んだことを明らかにしました。サンロイヤルホテル跡地と県立鴨池庭球場です。

(塩田知事)「鹿児島サンロイヤルホテル敷地等と県立鴨池庭球場がスタジアムの候補地となり得るか、調査をする」

(鹿児島市 下鶴市長)「今回候補地選定に向け一歩前進できたのも知事の考えをうかがいながたともに取り組みことができたからだと考えている。ここに至るまで一緒になって検討を重ねていただきたことに改めて感謝する」

先ほど行われた塩田知事と鹿児島市の下鶴市長が年に1度開く「トップ会談」。長く議論が停滞していたサッカースタジアム整備で新たな動きがありました。

スタジアムの新たな候補地はいずれも鹿児島市与次郎にあります。

鹿児島港本港区への移転を目指している鹿児島サンロイヤルホテルの跡地に加え、白波スタジアム横にある県立鴨池庭球場について、「候補地になり得る」と明らかにしました。

(記者)「こちらがテニスコート場です。すぐ隣に白波スタジアムがあります」

県立鴨池庭球場は、スタジアムの議論では初めて名前が浮上しました。道路向かいにある川商ホール前の市の「文化公園」敷地内に庭球場を移転させることでスタジアムを整備する案です。

一方、サンロイヤルホテル跡地は、本港区の住吉町15番街区への移転に動いているホテルを運営する鹿児島国際観光が整備事業予定者に選ばれる中、塩田知事と下鶴市長は、いずれも「候補地になり得る」との認識を示していました。

県立鴨池庭球場については今年8月、市側から県側に提案したということで、今後はスタジアムの建設が可能かどうかなど調査を経て、方針を決めたいとしています。

(塩田知事)「具体的に2か所を市で調査することで一致したということは、ひとつ前進したと受け止めている。できるだけ時間軸を頭に置き、一緒に取り組んでいきたい」

(鹿児島市 下鶴市長)「確認が取れたことは全身だと考えている。これまでも国・県・市・民間が持っている土地の中で、条件に合致する土地のリストアップにつとめてきた。そのなかでなかなか未利用地が該当しないなか、既存の公的施設を移設した場合に可能かどうか考えるなかでてきた」