大分市佐賀関で発生した大規模火災について、佐藤樹一郎知事は「落ち葉の下でくすぶっていて、再燃の危険がある」と述べ、依然として消火活動が困難な状況にあることを明らかにしました。
佐藤知事は2026年度の予算要求のため、東京で19日に予定していた要請活動をキャンセルし、午後大分に戻り、取材に応じました。

佐藤知事は、「住宅地の火災は収束に向かっています。また、炎上していた森林や離島についても消火活動が続けられており、火点は19日午前中の10か所から午後2時現在で火点は10か所程度から3か所(1か所は離島)まで減少しました」と報告しました。
火災の状況について詳細を説明し、「ただ、落ち葉が多く、その下にまだくすぶっている箇所があるため、そこを消火しなければ再び火が復活する可能性があります」と懸念を示しました。
消火活動の強化策として、県の防災ヘリの約10倍の消火能力を持つ自衛隊の大型ヘリコプター(チヌーク)の投入も予定されているということです。
被災者支援については、大分市や大分県、国の取り組みに加え、NPOや企業による支援活動も進められています。佐藤知事は、これらの団体と連携し、「被災者支援に全力で取り組み、火災による災害関連死を含めて被害が出ないよう努めていきたい」と述べました。
宿泊施設についても、佐藤知事は「企業の独身寮の提供を受けられるよう準備を進めている」と説明しました。














