少数意見を殺す定数削減案 切るべきは「特権階級の既得権」
――国会議員の議員定数の削減も議題に上がってると思います。岡山・香川は、衆議院選挙では毎回激戦でして、比例区の果たす役割は決して小さくないと思うのですが、この点についてはいかがですか?
柚木: これはとても大事なんですね。やっぱり民主主義を生かすも殺すも選挙制度という面もありますから。私は身を切る改革は進めるべきだと思うんです。
柚木: 議員の数というのは実は先進国の中で人口あたり日本は多くないので、本当に削ることが民意を反映することになるのかどうかという論点はあります。しかし、皆さんも大変な中で議員も身を切る姿勢は大事です。
しかし、今の自民党さんと維新さんの「比例定数50削減」案。これだとですね、実は大政党はあんまり身を切らないんですよね。
例えば、参政党さんとかも最近、議席を増やされてますけど比例区が多い。あるいは公明党さんとか共産党さんとか、れいわさんとか国民民主党も比例の議席が結構多いので、要は自分たちの身を切らずに他の党の身を切る改革、というのが少数民意を反映させないことにもなりかねません。
柚木: これは本当に、私、地元回ってたら、議席を減らしてほしいのは裏金議員であり、はっきり言って居眠り議員とか、質問0議員とか。
いや、もっと言うと、親から政治資金を何億円相続しても1円も税金を納めなくていいという特権階級が、優秀な人が政治の世界に入れない参入障壁になっている。
こういう、まあ世襲の方にはちょっと言いづらいんですけど、やっぱりその特権階級の既得権こそ身を切る。こういう姿勢を示すことが、私は本当の意味での身を切る改革だと思いますね。














