警察官がライフル銃を使ってクマを駆除できるようになりましたが、福島県警察本部は「ライフル銃でクマを駆除するには相当な訓練が必要」として、県内での運用には慎重な姿勢を示していることがわかりました。

各地で相次ぐクマの被害。県内ではこれまでに目撃情報が1766件、人身被害は21件確認されていて、いずれも過去最多となっています。

福島県警によりますと、このうち人身被害の8割は会津地方で発生していて、16日、喜多方市では、県内で初めてとなる緊急銃猟でクマが駆除されました。

警察庁は、国家公安委員会規則の改正で、今月13日から警察官がライフル銃を使ってクマを駆除できるようにしましたが、福島県警では住民や警察官の安全面を理由に県内での運用開始には慎重な姿勢を示していることが新たにわかりました。

県警は「ライフル銃でクマを駆除するには相当な訓練が必要。最後の砦として、必要な準備を進めていきたい」としています。