「学校で困った経験」8割超 生理への理解をどう進める?

山形キャスター:
生理についての理解を深めようという取り組みは行われていますが、小中学生を対象に行った調査によると、「生理中、学校で困った経験がある」と答えた人が83.5%、「ない」と答えた人が16.5%でした。(「ニフティキッズ」小中学生を中心とした調査 有効回答数:3341件)

では、どう対処したのかと言いますと…

【学校で“困った”をどう対処した?】(複数選択)
1位:我慢した(51.5%)
2位:友達に相談(36.2%)
3位:保健室へ(27.9%)

こういった学校での生理への不安解消や理解のために、東尾理子さんも取り組みを行っています。

東尾さんが代表を務めるNPO法人「TGP」では、学校に無料の生理用ナプキンを設置しています。緊急用のためだけではなく、「健康・人生設計に重要な“月経教育”を、できるだけ早い段階で子どもたちへ届けたい」という思いがあるそうです。

生理に関する“豆知識”もナプキンを設置している箱に書かれており、例えば、「最初の生理は毎月来なくても大丈夫。何年もかけて整うから心配ないよ」といった一言も添えられているということです。

東尾理子さん:
正しい知識を伝えることも大切だと思っています。今、全国の小学校・中学校・高校・大学の女子トイレに設置することを目指して行っていますが、やはり子どもにとって、いざというときにナプキンがないのが本当に不安で、何かあったら我慢するとか、交換しないということで、それが「月経困難症」という感染症に繋がっていったり、何か体のサインがあるかもしれないのを見過ごしたりすることもあります。いざというときに安心して学校生活を過ごせるように、女子トイレの個室の中に置いています。

保健室には置いてありますが、お手洗いに行ったときに、毎回学年に合わせた月経教育のメッセージを目にすることで、自分の体を大切にして、周りにも優しくなってほしいなと思って届けています。

出水キャスター:
学生からはどんなフィードバックがありますか?

東尾理子さん:
「本当に助かります」「本当にありがとうございます」と言ってくれるので嬉しいです。

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<プロフィール>

東尾理子さん
タレント・プロゴルファー
フロリダ大学卒業
3児の母
不妊治療の経験を積極的に発信