北京の悔しさが原動力…進化するフィジカル

越坂綾菜選手
「実際に何シーズンか前まで使っていたものなんですけど、178センチのもので。いま使っているのは、185センチなので、さらに7センチほど長い板になってますね」

アルペンのボードは、通常の板に比べて長く、細いのが特徴です。より長いほどスピードは上がりますが、その分コントロールは難しくなります。

越坂綾菜選手
「世界の舞台で戦うってなったときには、よりスピードがほしい。より速さを求めていかなくてはいけないっていうのは、昨シーズン強く思ったので、さらに長くいたしました」

【ジムでの筋トレ】
その板を乗りこなすため、フィジカル面も強化。ターンの際に必要な瞬発的な筋力。

遠心力にも耐えられる体幹やバランス感覚も鍛えてきました。

橋本アナ
「こんな体勢になるってことですか?」

越坂綾菜選手
「なります。雪面に近く。こういう感じですね…」

”より速く、より強くなりたい”その原動力になっているのが、前回の北京大会に、挑戦することすら叶わなかった悔しさです。

越坂綾菜選手
「ちょうどあの頃新型コロナウイルスが流行し始めたタイミングだったんです。行った先でいきなりロックダウンして、もうその場にいられなくなったりとか思い通りには動けなくて、ちょっと悔しい思いをしたシーズン。その気持ちもあってこのミラノはなんとしても出たいなと強く思っています」

競技人生の中で、あと何回挑戦できるか分からないオリンピック。綾菜さんは、今回にかけます。