決め手は「3mmの背骨」

そんな、アリゲーターガーを含む「ガー科」は恐竜の時代・白亜紀から生息していますが、アジアでの分布は確認されていませんでした。

しかし、その「ガー」が、約9300万年前の熊本に生息していた可能性を示す化石が、御船町で見つかったのです。

御船町恐竜博物館 池上直樹さん「砂の塊の中に黒いものがあるので、骨があると気づく」

3mmほどの小さな小さな化石。ガーの背骨の一部です。

赤い部分が背骨の一部

池上さん「約9000万年前に御船周辺にいたであろう『ガー』の想像の模型です。顔は細長いくちばしのような顔で、体の表面にはひし形の分厚い硬い鱗がびっしり並んでいる」

「ガー」の模型

見つかった化石は、模型で示すと背骨の一部、尾びれの付け根のあたりです。

前方はふくらみ、後方はへこんでいるという形状は、ガー独特のものなのだとか。