福島県内でクマの目撃や被害が過去最多となる中、14日、クマを追い払う方法を学ぶ講習会が開かれました。

今年、県内では過去最多の23人がクマに襲われてけがするなど、被害が深刻になっています。県は、各地で緊急対策を講じていますが、14日はクマを追い払う方法を学ぶ講習会を須賀川市で開きました。講習会には自治体の職員が参加し、専門家から指導を受けながら、追い払う際に使う花火の使い方を学んでいました。

平田村の職員「平田村でも目撃情報は結構出ているので、こういったことに是非積極的に参加して、いろいろ対応できるようにしていきたいです」

このほか、講習会では、クマを撃退するスプレーの使い方も説明されました。

一方、政府は14日朝、クマ対策の関係閣僚会議を開き、「対策パッケージ」を取りまとめました。

木原稔官房長官「国民の皆様の安心・安全の確保に万全を期すべく、必要な施策を進め、クマ被害対策を戦略的に実行してまいります」

対策は、緊急・短期・中期の3段階に分けられ、緊急的な対応では、警察によるライフル銃を使用したクマの駆除に加え、自衛隊や警察のOBなどに協力を要請し、人材の確保を進めるとしています。また、短期的な取り組みとして、狩猟免許を持つ自治体職員=ガバメントハンターの人件費を支援することなどが盛り込まれました。