県警はきょう14日、鹿児島県内に住む70代の女性がうそ電話詐欺であわせておよそ3300万円をだまし取られたと発表しました。

県警によりますと、70代女性は今年9月、厚生労働省の職員を名乗る女から電話があり、「過去に大阪で受けた入院費用などの未払いがある」と言われました。

女性が「身に覚えがない」と話したところ、女は被害届を出すようすすめ、そのまま大阪府警を名乗る男につなげました。

すると男は「あなたが犯罪に関わる金を持っているか調査する必要がある」などと話し、持っている金をすべて渡すよう求めました。

その後、女性は男とLINEで連絡を取るようになり、男から警察手帳などの写真が送られてきたことから信用し、現金や暗号資産で22回以上にわたってあわせておよそ3300万円を指定の口座に振り込んだということです。

女性が知人に相談したところ詐欺だと発覚しました。

県警は、警察からSNSを使って警察手帳の画像を送ることはない、捜査で現金の振り込みを依頼することはないとして注意を呼びかけています。