「戦争は戦地だけで起こるわけじゃない」焦点当てたいのは“銃後”

 また笑いの場面以外にも、「伝戦落語」を作るにあたって大切にしていることがあると言います。それは「銃後」、つまり戦争において戦闘に参加しなかった一般市民についてです。

 (三代目・桂花團治さん)
 「戦争は何も戦地だけで起こるわけじゃなしに、一般の人々が普通に普通に暮らしてた人々のところにいきなり戦争はやってくるんだっていうこと。そこに僕は焦点を当てて、作っていきたいなと思ってます」
 「いろんな書き方があると思うんですけども、僕は銃後にこだわっていきたいなっていうのが一つの方針ですね。それと、その非業の死を遂げた人。それを描きながら最後は希望を持って、終わりたいなって」