キャンセル続きのコロナ禍…先代の声が「今やらないかんのは稽古」

そんな先代を意識するようになったのは、2020年からのコロナ禍です。講演が次々と中止になり、花團治さんも高座に上がれない日が続きました。
(三代目・桂花團治さん)
「ここで稽古してると、二代目・花團治(先代)と目が合うんですよね。もう(仕事の)キャンセルの電話ばっかり受けてるときに」
「僕もちょっとしょんぼりしてますよ。でも、先代花團治が僕に語りかけるわけですよ。『コロナ禍や言うたっていずれまた収まるがな。今やらないかんのは稽古と違うか』って」
「『わしは“これからや”いうときに襲名して、1年足らずで空襲で死んでもうたんや』って言われてるような気がして。僕が先代の無念を、伝えていくべきちゃうかなって。落語を通じて」














