静岡県内で発生した竜巻など8月から9月にかけて全国で起きた大雨や突風などの被害について、政府は「激甚災害」に指定すると閣議決定しました。災害復旧費を手厚く支援し、早期の復旧を図る狙いがあり、地元の自治体からは歓迎の声が上がっています。

<滝澤悠希キャスター>
「被害の大きかった牧之原市細江地区です。屋根の部分がブルーシートに覆われている住宅が今も多く見られます。そして、山肌を見てみましても、木々が現在もなぎ倒されたままの状態となっています」

11月14日付で「激甚災害」に指定されるのは、8月から9月にかけて全国で発生した大雨被害です。台風15号に伴い、牧之原市や吉田町などで発生した竜巻被害も対象になります。

公共土木施設や農地、農業用施設に関する災害復旧事業に対して、国からの財政支援の割合が1割ほど引き上げられます。

11月12日、鈴木康友知事は指定についてありがたいと話しました。

<鈴木康友 静岡県知事>
「あれだけの規模の災害でしたので、激甚災害に指定いただいたことはありがたいなと思う。国としては水害や地震に加えて、風害の対応についても制度含めてしっかり検討いただけたらと思っていますし、そのことについては国にもこれから提案していきたい」

牧之原市の杉本基久雄市長も多くに人にお礼を申し上げたいと感謝の言葉を述べました。

<牧之原市 杉本基久雄市長>
「発災当初から激甚指定を要望しておりましたので、本当にありがたい。市の負担は、がれきの処理がたとえば2億円かかったとすれば、半分の1億円くらいに減る大きなメリットがあります」

激甚災害の指定によって、復旧復興の加速化が期待されています。