ホタテ大量死の原因は? 

大量死の原因は、猛暑による海水温の上昇です。稚貝は水温が26℃になると死ぬ危険が高まります。田村さんの漁場に近い青森の観測地点でこの夏、26℃を上回ったのは30日で過去最多を更新していました。

田村さんは、比較的水深が深く被害が少なかった施設で生き残った貝を選び、新しいカゴに入れ替えていきますが、その作業もいつもの年と異なるといいます。

浅水友輝 記者
「例年であれば10円玉ぐらいまで成長したサイズのホタテをかごに入れ替えますが、ことしは個体数が減っているため、このぐらいのサイズ(一回りほど小さいサイズ)でもかごに入れ替えます」

※画像右側(左手の貝)が10円玉サイズの貝。反対の画像左側(右手の貝)がそれよりも一回りサイズの小さい貝。今年はこの貝も、かごに入れ替えている。