口蹄疫で約3200頭の牛を失う
宮崎の畜産業界にとっても大きな意義がある今回の受賞。ただ、ここに来るまでには大きな困難もありました。
創業65年を迎え、現在、およそ8000頭の牛を飼育している有田牧畜産業。
しかし、2010年、県内に甚大な被害をもたらした家畜伝染病の口蹄疫により、およそ3200頭の牛を失いました。

(有田牧畜産業 有田米増社長)
「愕然とした。頭の中が真っ白になったような気持ちだった。順番に埋却、処分をしていく中で、いろんな人たちの協力でトラックとか何十台も来てもらって、この子牛と親だけは一緒に埋却してくれと、そんな思いで心が痛む時期があった」


それでも、奮闘を続けた有田社長は地下の天然水や自社配合の飼料使うなど肥育方法にこだわり続け、循環型農業も実践するなど、世界基準の牧場を実現。
海外からも高く評価を受け、今ではヨーロッパやアジアなど30か国以上に輸出するまでになりました。


(有田牧畜産業 有田米増社長)
「皆さんに食べていただきたい。地元・宮崎の人にもちろん食べていただきたい。日本国中の人にも食べていただきたい。宮崎生まれ、宮崎育ち、そして宮崎で加工したものを国内外に発信して食べていただきたいという夢がある」















