「一時的な措置」のはずが…安定的な制度設計の難しさ

井上貴博キャスター: 
腑に落ちないのが、もともと一時的な措置だったはずの「ガソリン暫定税率」が、なし崩し的に恒久的な財源となり、その財源がないと地方自治体が立ち行かなくなってしまったのは、なぜなのでしょうか。

また、ガソリンの補助金に関しては、3年半で約8兆円も使っていながら財源の議論にはならないのに、暫定税率の話になった途端に財源の問題で話が進まないというのが、釈然としないところがあります。

スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
“暫定”ではなかったということですよね。ただ、暫定と言ってとりあえず取らざるを得なかったのだと思います。インフラのことを考えたら、恒久的に財源は必要で、これからもっと必要になります。そうすると、対症療法のやり方の税金導入はやはり難しい。そのため、どうするかというと、制度設計になります。

本当に安定的に財源を持たなきゃいけない場所はどこなのか。財務省も、何が無駄なのかを決めるのは難しいと思います。