119番通報の語呂合わせで11月9日からの一週間は「秋の全国火災予防運動」です。鹿児島市の商業施設で、きょう10日、地震を想定した防災訓練がありました。

(従業員)「地震だ」

鹿児島市のアミュプラザ鹿児島で行われた訓練には消防隊や従業員らおよそ340人が参加しました。

訓練は、鹿児島湾直下型の震度6弱の地震で館内5階の飲食店から火災が発生したことを想定して行われました。

従業員らは、初期消火の手順を確認したり、客を避難させるため誘導したりして有事に備えました。

また、10日は、「1日消防署長」に吉野小学校4年の吉村心杜君が任命され、吉村君の号令で消防車など11台が出動しました。

(吉野小学校4年 吉村心杜さん)「消防隊出動!」

そして、6階と3階に客が取り残された想定で、はしご車で救助し、その後、放水しました。

(JR鹿児島シティ 山崎慎介社長)「(従業員)が落ち着いて客が安心するような行動をとることが大事」

(鹿児島市消防局 前田武史消防監)「慌てずに避難をすることが重要」

これからの時期、空気が乾燥し気温が下がって暖房器具を使う秋に火災が増えるため、消防は、火の取扱いに注意を呼びかけています。