葬儀業界の人手不足 2つの理由とは?

葬儀業界の人手不足も“多死社会”で問題となっています。2024年12月時点の有効求人倍率(経産省資料より)は、全産業で1.35倍。一方、葬儀関連(葬儀師・火葬師)は7.59倍という数字が出ています。
吉川氏によると、葬儀業界が人手不足になりやすいのは、いくつかの要因が考えられると言います。
1つ目が、宗教・慣習が違う外国人スタッフの雇用が難しいという点。2つ目が、中小・零細企業が多くデジタル化が遅れているという点です。葬儀業は事業所の7割が従業員9人以下(経産省「経済センサス活動調査」)で、業務の効率化が難しい状況に置かれています。
特に人手が手薄になりがちなのが、「夜間の受付業務」。葬儀依頼の約60%が夜間に発生(鎌倉新書より)するということですが、終活サービスを提供する「いい葬儀 鎌倉新書」が今年8月、葬儀業者の「夜間受付代行サービス」を開始しました。宗教・宗派による段取りの違いなど、葬儀知識を習得したスタッフが24時間対応してくれるということです。これにより、葬儀業者のスタッフの負担軽減・離職率低下につながることが期待されています。














