“新しい就労支援事業のカタチ”に挑戦する事業所も

 一方で、障がいのある利用者一人ひとりの“喜び”を真摯に創り出すために、支援と指導に本気で向き合う。そんな“新しい就労支援のカタチ”に挑戦している全く別の会社が大阪にもあります。
 
大阪・天満橋にあるレストラン「ル・クロ・ド・マリアージュ」。フランスで修業を積んだオーナーシェフ直伝の料理が楽しめるとあって人気です。

 (客)「味は抜群です、本当に。接客もすてきよね。いろんな方たちがフレンドリーで」

 実は、ここで働くスタッフの6割が何らかの障がいや難病を抱えています。
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 そのうちの一人、妃菜子さん(22)。学習障害などがあり、人とコミュニケーションを取ることが苦手ですが、ここでは仲間たちと生き生きと働いています。

 (妃菜子さん)「だんだんシェフとのコミュニケーションもとれてきたりして、いろんな人と関わることで、いっぱいしゃべれるようになりました」

 フレンチレストランでありながらも様々な障がいがある方々が、サービス業で働けないという社会課題を解決するために、「就労継続支援A型事業所」に挑戦しています。

 (黒岩功オーナーシェフ)「人の成長、特に障がいがあるメンバーは時間がかかる。でも、継続支援をやっていくことで(成長を)待てる時間をもらえる」